打者専念でも大谷翔平の貢献度はメジャー屈指! 米放送局が早くもMVP候補に予想「インパクトを残すためにあらゆる方法を見つけている」

ロサンゼルス・ドジャースとニューヨーク・ヤンキースの両名門の今季初対戦が話題となっているなか、ヤンキー・スタジアムが舞台となる今回のカードは、ともに現在、地区首位を走るチーム同士の激突とあり、大きな関心が寄せられている。

現地時間6月7日の初戦も期待に違わぬ好ゲームで、延長11回の末にドジャースが2対1で勝利を収めた。米国内でもさまざまなメディアが両球団にまつわるトピックを報じているが、米放送局『FOX Sports』では、それぞれの打線の中核を担う主軸たちの活躍にフォーカス。ヤンキースのアーロン・ジャッジ、フアン・ソト、ドジャースのムーキー・ベッツ、大谷翔平の今季のパフォーマンスを振り返るトピックを公式サイト上に掲載している。
その中では、4選手がいずれも今季のMVP候補となり得るパフォーマンスであると論じており、その中でも、やはり「日本人スター」には、ひと際、高い評価を送っているようだ。

同メディアは、大谷に対し「今年は打者のみでの出場にもかかわらず、ここまでfWAR(打撃、走塁、守備などのプレーによる、総合的な貢献度を示す指数)で、ナショナル・リーグでオオタニ以上の価値を提供しているのは、チームメイトのベッツだけだ」とここまでのプレー内容を称えている。

さらに、「オオタニは今年初め、スタットキャスト時代でドジャース選手が打った最も強烈な打球である初速 119.2マイルのシングルヒットも記録している。マウンドで試合の流れを変えることはできないが、それでも大きなインパクトを残すためにあらゆる方法を見つけている」と打撃面での実績を強調。

他にも、開幕から数字を伸ばしている大谷の盗塁数にも言及し、「前半戦は背中とハムストリングに問題を抱えていたにもかかわらず、今年は14盗塁でドジャースをリードし、MLBでも9位につけている」と指摘。その上で、「DHを務めながらMVPの候補に挙がるには並大抵のことではないが、彼はその高い目標にふさわしいことを証明している」として、3度目の選出への見込みを示している。

現地メディアが主張するように、今季の大谷はリーグトップクラスの打率、本塁打数を記録するバッティングはもちろん、アグレッシブな走塁も披露し、ファンを魅了し続けている。バッターボックス、そしてダイヤモンド上でのハイレベルなプレーには、ここからさらに、多くの視線が注がれることになりそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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