時の記念日に花火「ドーン」 富山・神通川左岸で正午を知らせ

正午に打ち上げられたドン花火=富山市有沢の神通川左岸

 「時の記念日」の10日、富山市有沢の神通川左岸で、正午を知らせる「ドン花火」が打ち上げられた。時刻ちょうどに「ドーン」と大きな音が響き、花火玉が上空約180メートルまで上がった。

 花火業者「マツダ」(同市)の松田利彦社長(79)ら4人が直径約21センチの7号玉を河川敷に設置した発射筒に仕込み、点火した。松田社長は「富山で長く行われている、伝統の打ち上げに携われることを誇りに思う」と話した。

 発射筒には富山商高書道部が「時の記念日」としたためた書が飾られた。ドン花火は、江戸時代から明治後期まで続いた富山城の時鐘が起源で、1956(昭和31)年から「時の記念日」に打ち上げ始めた。今年で69回目となった。

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