「インテルの戦略に完璧にはまる」菅原由勢のセリエA王者移籍噂に現地見解「インザーギの下で鍵となる」

AZの菅原由勢はこの夏のステップアップが期待されている。以前から関心が報じられているクラブのひとつが、今季のセリエAで圧倒的な強さを見せ、通算20回目の優勝を果たしたインテルだ。

『Blasting News』は6月9日、「インテルの関心は偶然ではない」と、クラブの方針に見合った補強として候補にあがっていると報じた。

「(ジュゼッペ・)マロッタ会長と(ピエロ・)アウジリオSDの体制でのクラブ方針は、大きな成長ポテンシャルを持つ若い選手への投資を狙うこと。スガワラはこの戦略に完璧にはまる選手だ。右サイドですぐ解決策になれ、将来的な投資にもなる。移籍金も比較的抑えめで好機となる選手だ。特にデンゼル・ドゥムフリースが移籍する場合、インテルは可能性を探る気だ」

シモーネ・インザーギ監督が採用する3-5-2のシステムでは、両ウイングバックの攻守両面における貢献が求められる。菅原はインテル指揮官が求める役割をこなせるだろうか。Blasting Newsは「インザーギの下でスガワラは右サイドの鍵となる役割をこなすかもしれない」と期待を寄せている。

【PHOTO】試合会場となる「エディオンピースウィング広島」で前日トレーニングを行った日本代表!
「スピードや攻撃でのプッシュ能力で知られるスガワラは、攻守両面でアクティブなサイドの選手を必要とするインザーギのシステムにうまく合うだろう。アシストや得点機会創出ができ、チームにさらなる攻撃の次元をもたらせる。サイド全体をカバーできる能力で様々な状況に適応できる、万能な戦術的武器となるだろう」

菅原にはヨーロッパリーグを制したアタランタも関心を抱いていると言われている。Blasting Newsは「これまでインテルもアタランタも正式オファーは出していない」と伝えた。

「だが、関心は具体的であり、非常に近くに具体的なアクションとなっていくかもしれない」

注目される菅原の新天地はイタリアなのか。それとも、プレミアリーグへの飛躍を目指すのか。あるいは...今後の進展から目が離せない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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