自民長崎県連で公認争いへ 古賀、山下両氏を推薦 長崎、佐世保両支部、来夏参院選に向け 

 来夏の参院選長崎選挙区の自民党公認候補について、党長崎、佐世保両支部は10日、現職の古賀友一郎参院議員(56)=2期目=と山下博史県議(49)=佐世保市・北松浦郡区、2期目=をどちらも推薦する方針を固めた。県連は14日まで地域・職域支部からの推薦申請を受け付けているが、主要な両支部が両氏の推薦を固めたことで、公認争いとなるのは確実な情勢になった。
 古賀氏は2013年に初当選。23年に内閣府政務官に就任し、3期目に向けて準備を進めている。19年の前回は、地域支部から推薦申請があったのは古賀氏だけだった。
 山下氏は昨年秋の衆院長崎4区補選の公認争いに敗れたが、その後も国政進出への意欲を見せている。
 自民関係者によると、長崎、佐世保両支部は古賀、山下両氏から推薦願を受け取った。両支部は10日、それぞれ会合を開いて対応を協議。現職に対して「地域を回る政治活動が足りない」といった不満の声もあり、両氏とも推す形でまとまった。
 古賀、山下両氏は他の支部にも推薦を依頼。他の地域支部の中には、両氏のうち1人を単独で推薦する方針を決めたところもある。
 県連は今月下旬に選挙対策委員会を開き、各支部からの推薦申請を取りまとめ、公認候補を選考。今月末までに党本部に結果を上申する。党本部は来月末までに1次公認候補を発表する見通し。

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