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長崎県東彼波佐見町鬼木郷の棚田を約3千の炎で彩る「鬼木燈火(ともしび)まつり」が9日夜、現地であった。訪れた人は、水が張られた棚田の光景を照らす明かりを楽しんだ。
地元住民でつくる鬼木棚田協議会(渋江耕造会長)が開き4回目。住民ら約30人が約300枚の水田のあぜに設けたろうそくや灯籠に明かりをともした。始めたころは雨だったが、午後8時過ぎには星空となり、三日月も上がった。
来場者は約1.5キロの順路を散策。願い事を記した短冊をつり下げるコーナーや、町内産の「波佐見茶」の振る舞いもあった。
同町の畠中喜美子さん(67)はこの日が誕生日。友人と訪れた。「見る場所で景色が変わり、ホタルもいて感動した。たくさんのろうそくでお祝いしてもらった気分」と話した。