「ベルーガXL」6機体制へ!テスト機として活躍の初号機が就航

エアバスが就航させた「ベルーガXL」初号機

エアバスは2024年6月10日、大型貨物機・A330-700型「ベルーガXL」の初号機「機体記号:F-GXLG」が就航したことを発表しました。当初の予定通り、「ベルーガXL」は6機体制で運航されます。

今回就航した初号機は、2018年6月にロールアウト。最初は「F-WBXL」の機体記号が割り振られ、2023年までテスト機材として活躍、エアショーなどにも登場しました。就航にあたり大規模な改修を実施しており、機体記号も「F-GXLG」に改番されています。

© FlyTeam チャッピー・シミズさん2022RIAT - フェアフォード空軍基地 2022年7月16日撮影 F-WBXL エアバスA330-743L

「ベルーガXL」は、A330-200型機をベースに設計・開発された機体で、エアバスが製造する航空機の部品輸送を行う、いわゆる“飛行機を運ぶ飛行機”です。旧型のA300-600ST型機「ベルーガ」よりも大型化し、これまではできなかったA350型機の主翼を一度に2つ、または最も大きなA350の胴体部品を搭載することが可能になっています。エアバスは、「ベルーガXL」を今後30年間に渡り運用する予定としています。

一方、これまで航空機部品輸送を行っていたA300-600ST「ベルーガ」は、「エアバス・ベルーガ・トランスポート」に移籍し、ヘリコプターや産業機械、衛星などの特大貨物輸送事業を実施。日本にも複数回飛来しており、その際はいずれもヘリコプターを輸送しています。

© FlyTeam フッ軽の極美さん「ベルーガ(エアバスA300B4-608ST)」 関西国際空港 2023年7月30日撮影 F-GSTC エアバス・トランスポート・インターナショナル

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