藤原紀香、30年前のグラビアモデル時代を回想 両親に反対され「娘じゃない!」

製作発表記者会見に出席した藤原紀香【写真:ENCOUNT編集部】

錦織一清が演出を務める舞台版『カルメン故郷に帰る』

俳優の藤原紀香が11日、都内で行われた舞台『カルメン故郷に帰る』の製作発表記者会見に出席。日本映画史に残る名作の初舞台化となる本作に臨む心境を語った。

日本初の長編カラー映画として1951年に公開され、70年以上経った今でも色褪せることなく、高い評価を得ている『カルメン故郷に帰る』。舞台版の演出はつかこうへい作品をはじめ、多彩な作品で演出家としても才能を発揮している錦織一清が務める。

主演を務める藤原は、「原作の偉大さを感じながらも、故郷を愛する気持ち、女性が当時、前を向いて職業の偏見や差別などを物ともせず歩いていく明るい姿をみなさんに伝えられたらいいなと思いました」とコメント。錦織の演出する作品には2度目の出演となり、「またご一緒できることをすごく嬉しく思っています」と話した。

東京でストリッパーとして働くリリィ・カルメンが故郷に帰り巻き起こす大騒動を爽快感溢れる喜劇として上演。自身の芸能活動とヒロインの重なる部分を聞かれると、「時代がさかのぼるにつれ、肌を露出することがハレンチな時代があった。私が仕事を始めた時は30数年前になりますが、当時は両親に仕事を反対されて、水着になることも怒られて、『娘じゃない!』と言われたりもしました」と、グラビアモデルとして活動した時代を回想した。

「だけど私は自分のやりたい仕事があって、完成形を思い浮かべて、媚びるセクシーさではなく、かっこいいポージング、目線が頭にあり、カメラマンさんとセッションしたら、絶対にいやらしいものにはならない。どんな仕事でも前向きにやっていました」と胸を張り、「そういうところはカルメンと似ているかもしれません」と語った。

「舞台出演の際、夫である片岡愛之助からどんなサポートがある?」という質問には、「そんなのは求めません、家にいてくれて健康でいてくれるだけで幸せです」と回答。「笑顔で楽しく家にいる時は、猫と戯れている姿を見るだけで癒されます」と照れ笑いを浮かべていた。

本作は、8月17日から25日まで新橋演舞場、9月5日から17日まで大阪松竹座(その他、仙台、名古屋、鹿児島、熊本)で上演。キャストには、横山由依、徳重聡、福田転球、石倉三郎、渋谷天外と個性豊かで実力派の面々が揃っている。ENCOUNT編集部

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