「最も価値のある代表チーム30傑」を専門メディアが発表! ランクインした日本代表の順位は!? 選手の市場価格ランキングではあの逸材がアジアトップに

長いシーズンが終わったのも束の間、サッカー界に休みはなく、今月は欧州大陸でEURO2024、南米ではコパ・アメリカ、さらに来月末にはパリ・オリンピックと、ビッグイベントが目白押しである。

今夏、クラブレベルから代表チームの戦いに世界中の注目が集まることになるが、これらのコンペティションに集う各国のタレント集団は非常に魅力的であり、また短い準備期間を経てどのようなパフォーマンスを発揮するのかという大きな興味を世界に提供してくれている。

そこでドイツの移籍専門メディア『TransferMarkt』は、独自の指標から算出した推定市場価格(選手のそれを合計したもの)によって代表チームをランク付けし、その上位30か国を発表した(2024年6月9日時点のデータによる)。そのベスト10は以下の通りである。
1位:イングランド代表(12億9000万ポンド=約2567億円)
2位:ブラジル代表(10億7000万ポンド=約2129億円)
3位:フランス代表(10億5000万ポンド=約2090億円)
4位:ポルトガル代表(8億9321万ポンド=約1777億円)
5位:スペイン代表(8億2133万ポンド=約1634億円)
6位:アルゼンチン代表(7億2835万ポンド=約1449億円)
7位:ドイツ代表(7億2392万ポンド=約1440億円)
8位:オランダ代表(7億1882万ポンド=約1430億円)
9位:イタリア代表(6億15万ポンド=約1194億円)
10位:ベルギー代表(4億9722万ポンド=約989億円)

英国のサッカー専門サイト『GIVEMESPORT』もこれを報じ、上位勢を「イングランドの若い才能の黄金世代、力を持つフランスのスター選手によるチーム、ワールドクラスと有望な若手が融合するポルトガル、豊かなサッカーの伝統を持つブラジル、常にトップクラスの才能を生み出すサッカーマシンのドイツ、そしてレガシーを守り続ける歴史あるアルゼンチン」(同メディア)と紹介したが、各国の陣容を考えれば、的確なランキングと言えよう。 また選手単位で見ると、これらの国の中で最も市場価格が高いのは、イングランドのジュード・ベリンガム、フランスのキリアン・エムバペ、ブラジルのヴィニシウス・ジュニオールで、いずれも1億5312万ポンド(約305億円)。これに続くのはアーリング・ハーランドの1億5300万ポンド(約304億円)で、彼の母国ノルウェーの代表チームの推定市場価格は4億2925万ポンド(約854億円)。全体の11位につけている。

なお、日本代表も30位以内にランクインしており、2億4134万ポンド(約480億円)で23位。コロンビア代表(2億4440万ポンド=約486億円)に次ぐポジションで、スイス代表(24位/2億3989万ポンド=約477億円)、オーストリア代表(27位/2億330万ポンド=約405億円)、ポーランド代表(30位/1億8068万ポンド=約360億円)といったEURO2024出場国を上回った。

『TransferMarkt』による日本人選手の市場価格では、久保建英が5000万ユーロ(約84億円)で日本人選手、さらにはアジア人選手としてトップとなっているが、前回発表時の6000万ユーロ(約101億円)からは大幅ダウン。久保がプレーするスペインの現地メディアからも、この査定には疑問を呈する声が上がっている。
ちなみに、久保はFIFAの関連調査機関である『CIES Football Observatory』が6月8日に発表した「アジア選手の市場価値ランキング」でも1位となり、こちらの価格は9200万ユーロ(約155億円)で、2位のイ・ガンイン(韓国)の4970万ユーロ(約83億円)に倍近い差をつけた。

その他の日本人選手では、3位に4370万ユーロ(約73億円)で三笘薫、6位に2570万ユーロ(約43億円)で伊藤洋輝、7位に2500万ユーロ(約42億円)で冨安健洋、8位に2390万ユーロ(約40億円)の堂安律、そして10位に1770万ユーロ(約30億円)で遠藤航と、トップ10の中に6人が名を連ねており、前述の通りにチームとしてのランキングでアジア最高位(上位30位に入ったのは日本のみ)となったのも納得がいくというものである。

構成●THE DIGEST編集部

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