ロシアとベラルーシ、戦術核演習の第2段階開始

[モスクワ 11日 ロイター] - ロシア国防省は11日、同国軍とベラルーシ軍がロシアで戦術核演習の第2段階を開始したと発表した。

同省は演習について、主権と領土の一体性を守るため、両国軍の兵士・装備の準備を万全にすることが目的だと表明。

「演習期間中は、非戦略核兵器の戦闘使用に向けたロシア連邦、ベラルーシ共和国の軍部隊の共同訓練の問題を解決する」と述べた。

ペスコフ大統領報道官は、欧州大陸の状況が非常に緊迫していると指摘し、演習や戦闘態勢の維持が重要だと述べた。

ロシア政府はフランス、英国、米国からの脅威があるとしており、プーチン大統領は先月、戦術核兵器配備の演習実施を命じた。

演習の第1段階では、地上部隊が短距離弾道ミサイル「イスカンデル」の配備方法を、空軍が極超音速ミサイル「キンジャル」の装備に関する訓練を実施した。

第2段階では、ロシアとベラルーシの部隊による「非戦略核兵器の戦闘使用」のための合同演習などを予定する。

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