【体操】宮田笙子 主将兼トップバッターの重責に気合「安定感があるから任命されている」

パリ五輪で大役を兼務する宮田笙子

体操女子エースでパリ五輪代表の宮田笙子(19=順大)が、主将兼団体戦のトップバッターとしてチームをけん引する。

日本代表女子は11日、都内で試技会を公開した。宮田は5月の五輪代表最終選考会を兼ねたNHK杯で、3年連続3度目の優勝を達成。代表メンバー5人の平均年齢は17・8歳とフレッシュな顔ぶれだ。

最年長として主将を務める宮田は「今までは自分より年上の選手もいたし、キャプテンになったこともなかった。(代表メンバーは)今まで交流も少なかった選手たちで、NHK杯が終わって少し不安もあった。だけど、団体戦に対する思いは同じ。そこに向けてたくさん練習する選手たちだし、私の演技が日本の軸になるようにしていきたい」と力説。チームを引っ張るリーダーとしての自覚をのぞかせた。

団体戦を想定した試技会で、最初の段違い平行棒でトップバッターを務めた。「1番手の役割は安定した演技だと思うし、安定感があるから任命されている。託された以上は『(チームメートから)1番は笙子ちゃんにいってほしい』と思ってもらえるようにしたい」。プレッシャーに打ち勝つ自信は十分だ。

女子強化本部長の田中光氏も「最初のバー(段違い平行棒)と平均台は、宮田がトップバッターで想定している。彼女が(代表)予選をトップで通過しているし、ここ1、2年の大会を見ても、彼女にこのチームを引っ張ってもらいたい気持ちはある。五輪で1番手はかなりプレッシャーがかかると思うし、しっかり次につないでほしい」と期待を寄せた。

日本のエースが、1964年東京五輪以来となる団体メダルへ導く。

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