25歳の冨安健洋「もう若くないな、と」 日本代表でキャプテンマークを巻いた意義【W杯アジア2次予選・シリア戦】

後半、パスを出す冨安(撮影・星野楽)

◆サッカー・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選・日本5―0シリア(11日・エディオンピースウイング広島)

日本が快勝した一戦で、DF冨安健洋(25)=アーセナル=が安定したプレーで守備を引き締めた。無失点での快勝に「勝ってよかった。ビルドアップでもノッキングはなかった」と振り返った。

3バックの右センターバックでスタメン出場。日本が主導権を握る展開の中、後方からの組み立てと前線へのパスで攻撃を支えた。後半から伊藤洋輝(シュツットガルト)の出場によって4バックにシステム変更すると、右サイドバックに回り、攻撃参加を見せながら、変わらぬ安定感を示した。

後半には遠藤航(リバプール)が交代した際、キャプテンマークを受け取り、左腕に巻いた。フル代表では初めてとなる場面だったが「年齢的にも上になっている。日本代表でもアーセナルでも。もう若くないな、という感じ」。10代での海外挑戦、代表デビューを経て25歳となり、日本代表では不動のレギュラーとして貫禄の姿を見せているだけに、自然な流れだった。

6月の代表活動を振り返って「これまでは(日本代表は)前の選手にタレントがいると見られがちだった。守備陣も厚みを増している」とうなずいた。その筆頭にいるのは、イングランド・プレミアリーグでも活躍する冨安に他ならない。これからも世界トップクラスの経験を日本代表に還元し、チームをまとめる立場になる。(松田達也)

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