「こんなスイカはみたことない」生産者太鼓判 過去最高糖度の大栄西瓜 出発式 スイカ農家のカフェで季節限定かき氷も

全国に誇るブランド「大栄西瓜」の出発式が、11日、鳥取県北栄町で行われました。
地元のカフェではスイカたっぷりのデザートも登場しています。

日野彰紀 記者
「北栄町の豊かな自然が育てた特産の大栄西瓜、朝から次々と運び込まれています。」

栽培が始まって120年近くなる「大栄西瓜」は今や全国に知られるブランド。
農水省の地理的表示GIに登録され、北栄町はおいしいスイカの名産地となりました。

スイカ農家は現在193戸、作付は155ヘクタール。ビニールハウスなどで大事に育てられています。

出発式には生産者やJAの関係者が集まり、賑やかに出荷を祝いました。

そして、こども園のこどもたちが歌で盛り上げた後、全国に旬の味を届けるトラックの運転手に花束が贈られ、テープカットとくす玉割りで出発を祝いました。

今年の大栄西瓜は、3月の気温が低かったものの農家の努力で3L中心と大玉で
糖度は過去最高レベル、シャリ感も強く仕上がりました。
県内のスイカ産地が一体となって大阪や東京の大市場でPRも計画しています。

大栄西瓜組合協議会 村岡高志会長
「過去最高の糖度になり、長年作ってきた方でも『こんなスイカはみたことない』というくらい中身が仕上がっています」

今シーズンの大栄西瓜は100万玉、23億6000万円の販売を目指します。

出発式に集まったこどもたちには獲れたてのスイカが振舞われ子どもたちは大きく口を開けてスイカを頬張りました。

子どもたち
「おいしい」「家でみんなで食べたい」

シーズンを迎えたスイカの味を確かめようと、記者は町内の店に向かいました。

「cafe no_ _ _ka」は、大栄西瓜を育てる農家の女性が営む店。
農家が作るおいしいものを広く知ってもらおうと、去年オープンしました。

ランチなどが人気の店ですが、作ってもらうのはこのシーズンだけのデザート。
使う大栄西瓜は家の畑で取り入れて直接店に持ってきました。

フワフワのかき氷を器にタップリ、かけるシロップはスイカの果汁とハーブの一種エルダーフラワーで作り爽やかな味わいにしました。

ここで登場するのがスイカ、まるで屋根を作るかのようにかき氷が見えないほど飾り付けると…その上にかけるのはチーズクリームという意外な取り合わせ、スイカのかき氷のできあがりです。

日野彰紀 記者
「スイカの上にかき氷とチーズクリームを載せて頂きます。冷たくて暑い時期にピッタリ、クリームチーズが甘じょっぱくてスイカの甘さを引き立てます。」

cafe no_ _ _ka 池口小春さん
「大栄西瓜の名産地、この地ならではのメニューをと考えてスイカのかき氷にしました。たくさんの人に召し上がって頂くきっかけになれば。」

全国に誇れる味、大栄西瓜、色んな形で楽しめる季節がやってきました。

© 株式会社山陰放送