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福井県の敦賀市教委は6月11日、市立小学校1校で、2023年度の全校児童の健康診断のうち、内科検診と歯科検診が行われなかったと発表した。二つの検診について同校養護教諭は前年度の診断数値を流用し、学校から県に虚偽報告がされていた。
市教委によると、学校の健康診断は学校保健安全法施行規則で6月末までの実施を定めている。23年度は新型コロナウイルス禍の影響で年度末まで延期が認められた。
同校は発育測定や視力検査、聴力検査、心電図検査など六つの健診は5月に行ったものの、内科と歯科検診は、6月に学校行事が重なるなどしタイミングを逃していたという。9月末の県への報告期限が近づいたため、22年度に行った検診の所見や数値を流用して健康診断票に記載し、保護者にも虚偽の報告がされていた。担任教諭を含め学校長らも未実施や流用に気づかなかったという。今年6月、学校医から学校に報告があり判明した。
市役所で会見した上野弘教育長は「児童の健康を守るべき学校が健診を行わず、さらに校内でのダブルチェック、トリプルチェックが働かず虚偽報告をしたことは誠に遺憾。関係者に心配や迷惑をお掛けし、おわび申し上げる」と謝罪した。
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同校は週内にも保護者説明会を開いて事情を説明するとともに謝罪する。市教委は11日、臨時校長会を開き、再発防止に努めるよう要請した。