選挙啓発「クルー」募集 宇都宮市選管 情報発信や立ち会い体験で若年者の投票率向上へ

 【宇都宮】より多くの市民の投票参加を促そうと、市選挙管理委員会などは11日までに、「宮せんきょクルー!!」(選挙啓発サポーター)の募集を始めた。若年層の投票率低下が課題のため、学生ら若者に選挙啓発活動を託す。交流サイト(SNS)を活用して選挙情報を発信するほか、投票立会人の体験など選挙を身近に感じてもらう。

 市選管によると、昨年4月の市議選の投票率は35.24%で過去最低を更新。年代別では70~74歳が48.04%で最も高かったのに対し、20~24歳は15.57%と大きく落ち込んでいる。

 投票率の低下が課題となる中、市選管は昨年11~12月、市内学生向けに市議選に関するアンケートを実施。投票に行かなかった理由は「投票日を知らない」が3割強を占めた。選挙に関する情報の入手手段は、市公式SNS、市ホームページなどだった。

 市選管事務局は「ネット上で情報を入手する人が多数いる一方、紙媒体からの入手も一定数いる」と分析。アンケートを参考に、選挙啓発の取り組みを拡充することにした。

 「仲間と共に投票参加の輪を広げよう」と、愛称を「宮せんきょクルー!!」とした。市のX(旧ツイッター)やインスタグラムで情報発信するほか、選挙期間中の投票啓発活動などを行う。11月27日の任期満了に伴う市長選では投票立会人に従事してもらう。

 クルーの募集は今月3日から随時受け付けている。対象は市内在住、在学、在勤の18歳以上で、特定の候補者や政党に関係のない人。(問)市選管028.632.2793。

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