がん患者のウィッグ費用助成…富山市はスタート2か月間で21件 想定超えても “柔軟に対応” アピアランスケア

がん患者のウィッグ購入費などの助成を始めた富山市は、4月と5月の2か月間で、ウィッグ21件、乳房補正具5件を助成したことがわかりました。富山市は年間のウィッグの助成100件、乳房補正具の助成20件を想定していて、年間の想定を上回った場合でも状況に応じて助成していく方針です。

がん患者の見た目の変化をケアする取り組みは “アピアランスケア” と呼ばれ、具体的には全国の市町村を中心にウイッグや乳房補正具の購入費を補助する取り組みが広がっています。

富山、石川、福井の北陸3県ではこの春、51市町村のすべてが、ウィッグや乳房補正具の購入費補助に取り組んでいます。

このうち今年度から助成をスタートさせた富山市は、当初予算で344万8000円を計上、4月から5月末までの2か月間で、ウィッグ購入費の助成21件、乳房補正具5件(左2件、右3件)実施したことがわかりました。

今年度はウィッグの助成100件、乳房補正具の助成20件を想定し予算計上しましたが、いまのペースで推移するとウィッグ、補正具とも年間の想定を超える見込みです。富山市は申請の状況によって想定を超えた場合も、柔軟に対応していく方針です。

富山市の助成は、保護用ネットを含むウィッグについて購入費の2分の1、または上限3万円のいずれか低い額を助成するものです。乳房補正具は補正パットや人工乳房の購入費の2分の1、または上限2万円のいずれか低い額を助成します。

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