ジェンダーレスの新制服を披露 来年度から導入の壬生中でファッションショー

新制服でポーズを決める壬生中の生徒たち

 【壬生】2025年度にジェンダーレス制服を導入する壬生中で12日、生徒会主催の「新制服お披露目会」が開かれ、生徒や教職員、来年度に入学する小学6年生の保護者ら約600人が新制服のファッションショーを楽しんだ。

 新制服は、稲葉中との統合45周年記念事業として2年前から生徒会が中心となり準備を進めてきた。生徒や保護者へのアンケートでは「持続可能な開発目標(SDGs)の理念や多様性に配慮した制服に改善が必要」との意見が8割を占めた。

 最終的に四つのデザインから生徒による投票などで新制服が決定。「多様性への配慮・選択の自由」をコンセプトに、天然繊維のウールと再生ポリエステルを素材とした男女共通のジャケットとなり、女子はスカートかスラックスを選べる。濃紺のブレザーにはエンブレムをあしらい、ボトムスは白と赤、青の3色を使ったチェック柄となった。

 軽やかなBGMが流れる中、体育館に特設されたランウェイに現れた2、3年生は、モデルさながらに冬夏服姿で新制服を披露。ポーズを決めるたびに拍手と歓声に包まれた。

 生徒会長の3年船越悠太(ふなこしゆうた)さん(14)は「生徒や先生、地域の人々で作った新制服。後輩にはその思いを受け継いでほしい」と話していた。

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