パリ五輪見えた! 日本が韓国にストレート完勝 エース古賀紗理那が躍動【バレーボール女子ネーションズリーグ】

第1セット、ブロックを決めてガッツポーズする荒木彩花(中央)(撮影・中村太一)

◆バレーボール ネーションズリーグ女子福岡大会 日本3―0韓国(12日、北九州市西日本総合展示場)

1次リーグ最終週として行われ、6大会連続の五輪切符を狙う日本が韓国に3―0(25―16、25―16、25―23)としてストレートで快勝。通算7勝2敗とし、パリ五輪への出場権獲得に大きく前進した。韓国は1勝8敗。

13日は出場権を争うカナダと直接対決に挑む。カナダは日本がアジア最上位から転落した場合には枠を争う直接のライバルとなる。高さに加えて強いサーブを押し出してくる日本が苦手とするスタイルだが堅守をベースに対抗していく。

スタメンは岩崎こよみ(埼玉上尾)林琴奈(JT)古賀紗理那(NEC)=熊本県大津町出身=、石川真佑(ノバラ)山田二千華(NEC)荒木彩花(久光)=福岡県大野城市出身=、リベロの小島満菜美(NEC)。

第1セットは序盤から日本が攻勢に出た。古賀や林のスパイクが決まったほか、岩崎のエース、荒木のブロックも決まり4連続得点。一気に流れをつかんだ。その後も林が安定して得点を重ねたほか、古賀は持ち前の強打で6点を挙げ、体を投げ出しながらのレシーブで守備でも貢献。最後は石川が決め先手を奪った。

第2セットはスタートから一進一退の攻防が続き互いに得点を奪い合った。それでも5―5から相手のサーブミスや石川連続得点などで、一気に6点を連取。その後は韓国に4点を連続で奪われる嫌な流れになりかけたが、ここでは石川が豪快なスパイクで断ち切り主導権を渡さない。最後は井上愛里沙(姫路)が決めて2セット連取に成功した。

第3セットの序盤は日本にミスが出た影響もあって先行を許した。それでも林の巧みなスパイクや、古賀が要所で苦しい体勢から決めきるなどして大量ビハインドを阻止。競り合いに持ち込んでこのセットも取り切り、ストレート勝ちを収めた。

5枠が残されているパリ五輪バレーボール女子の出場権は今回の福岡大会が終了した17日付の世界ランキングで決まる。今後は13日にカナダ、15日にセルビア、16日に米国と顔を合わせる。

ネーションズリーグの1次リーグは16チームが参加。各12試合を戦い、決勝大会には開催国のタイを含む8チームが進む。

◆女子日本代表出場メンバー
1 岩崎こよみ S 埼玉上尾
2 林 琴奈 OH JT
3 古賀紗理那 OH NEC
4 石川 真佑 OH ノバラ
6 関 菜々巳 S 日本協会
7 渡邊 彩 MB 久光
8 小島満菜美 L NEC
10井上愛里沙 OH 姫路
11山田二千華 MB NEC
12福留 慧美 L デンソー
15宮部 藍梨 MB 姫路
16黒後 愛 OH 埼玉上尾
20荒木 彩花 MB 久光
21和田由紀子 OH 日本協会
【注】数字は背番号。Sがセッター、OHがアウトサイドヒッター、MBがミドルブロッカー、Lがリベロ

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