在日6年目の外国人「最初はかなり戸惑いました」 日本で驚いた細かすぎるルールとは

ネパール出身のクマルさん【写真:Hint-Pot編集部】

訪日外国人のなかには、母国との習慣の違いに驚く人が少なくありません。日本は独自の歴史や文化もあり、その違いが外国人の目には新鮮に映るようです。ネパールから6年前に日本にやってきた男性は、来日当初、日本のある細かなルールにびっくりしたといいます。いったい、どんなルールに驚いたのでしょうか。

◇ ◇ ◇

日本では考えられないネパールのバスの常識とは

ネパールから日本に来て6年目になるクマルさん。語学学校で2年間、日本語を学んでからビジネスの専門学校を経て、現在は大阪のホテルで働いているといいます。今回は、語学学校時代の同郷の友人を訪ねて上京。5日間、東京観光を楽しんでいるそうです。

そんなクマルさんは、日本に来て驚いたことがいくつかあるそう。まず、びっくりしたのは、電車やバスのなかの静けさでした。

「ネパールに電車はなくて、あるのはバスなんですが、ネパールの人はバスのなかでもずっとしゃべっています。それにエンジン音がうるさいのでどうしても、しゃべる声が大きくなってしまうんです(笑)」

逆に日本では考えられないのが、ネパールのバス事情。運転手さんが、好きな音楽をかけていることが多いのだとか。クマルさんによると、ネパールではそれが普通で、誰も文句を言わないそうです。

来日当初は細かいルールに驚愕

公共交通機関の静かさに、文化の違いを実感したというクマルさん。そのほかに暮らしの中で、もっと驚いたことがあると振り返ります。

「日本はルールが多いと思いました。たとえば、ゴミ捨てでいうと、燃えるゴミ、資源ゴミ、不燃ゴミ、プラゴミなど分別が細かいので、最初はかなり戸惑いました」

国によってゴミの処分方法の比率が違うほか、分別への意識も異なります。そのため、日本に限らず移住先で、ゴミの捨て方に戸惑う人は多いようです。

さらに日本では住んでいる自治体によって、ゴミの分別のやり方や回収方法が違うことも。同じ素材でも、汚れ具合によっては仕分けが異なる場合があるなど、日本人でも多岐にわたる分別ルールを“細かすぎる”と感じたり、複雑だと思ったりする人がいるでしょう。

そんな状況でクマルさんも、来日当初は「ルールが多くて、すごく厳しい」という印象を持ったそう。しかし、現在はすっかり慣れて「きちんと分別していますよ」と笑顔を見せました。

日常生活で避けることのできない、ゴミの処分。当時は戸惑いを覚えたからこそ、今はきちんと対処できる状況に、クマルさんは“日本の生活になじんだ”と実感しているのかもしれませんね。

© 株式会社Creative2