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職場などで受けた一般健康診断(健診)の結果が届いた人も少なくないはず。何となく結果を眺めるのではなく、病気のサインを見逃さないようにしたい。福井赤十字病院健診部代表部長の吉田誠医師は「個々の項目の数値に一喜一憂するのではなく、毎年の変化を比べるのが大事」と話す。
問題 「健診」と「検診」の違いは何でしょう。
答え 「検診」は胃がんや乳がんなど特定の病気がないかを調べ、早期発見、早期治療につなげることが目的。「健診」は受けた時点の全身の健康状態を確認し、病気につながる異常がないかを調べる。
労働者は事業者が行う健診の受診が労働安全衛生法で義務付けられている(アルバイト、パート労働者は条件に当てはまる場合)。主な検査内容は身体計測、血圧測定、血液検査、胸部エックス線、尿検査、聴力検査、心電図。血液中のブドウ糖の量を示す血糖値や、コレステロール、血圧は心疾患障害や脳血管障害のリスクが分かる。肝臓の解毒作用に関係するγ-GTPの数値が高い時はアルコールによる肝障害、肝臓や胆道の病気などが疑われる。
吉田医師は「基準値から少し外れているからといって気にし過ぎる必要はない」と指摘する。