ドジャースがトレードでビジオ獲得 5日前にブルージェイズからDFA

日本時間6月13日、ドジャースはマイナー右腕のブレイドン・フィッシャーとのトレードでブルージェイズからキャバン・ビジオ(プラス金銭)を獲得したことを発表した。ビジオは殿堂入りの名二塁手クレイグ・ビジオの息子として知られ、2018年にマイナーAA級で26本塁打、99打点、20盗塁、100四球をマークするなど将来を期待された選手だったが、レギュラー定着には至らず。日本時間6月8日にはブルージェイズからDFAとなり、ロースターの40人枠を外されていた。ドジャースは「対右腕用の三塁手」として起用する方針のようだ。

現在29歳のビジオは2016年ドラフト5巡目指名でブルージェイズに入団し、2019年5月にメジャーデビュー。この年は100試合に出場して打率.234、16本塁打、48打点、14盗塁、OPS.793をマークし、翌2020年も60試合制の短縮シーズンのなかでOPS.807を記録したが、2021年以降は伸び悩みが続いている。今季はここまで44試合に出場し、打率.200、2本塁打、9打点、2盗塁、OPS.614と平凡な成績。有望株スペンサー・ホーウィッツのメジャー昇格で出番を失い、プロ入りから9年間在籍したブルージェイズを離れることになった。

ドジャースがビジオの獲得に動いたのは、球界屈指の破壊力を誇る上位打線とは対照的に、下位打線が全く機能していないことに加え、故障離脱中のマックス・マンシーの復帰が遅れる見込みであることが影響しているとみられる。マンシー離脱後、主にキケ・ヘルナンデスが三塁手として起用されているが、今季ここまで51試合に出場して打率.207、OPS.592と大不振。そんななかでも左腕に対する数字は打率.250、OPS.724と悪くないため、今後はビジオが「対右腕用の三塁手」、ヘルナンデスが「対左腕用の三塁手」として起用されることになりそうだ。

ドジャースからブルージェイズへ移籍するフィッシャーは23歳のリリーフ右腕。2018年ドラフト4巡目指名でドジャースに入団し、今季はマイナーAA級とAAA級で合計15試合に登板して2勝1敗、防御率5.68を記録している。全投球の半分近くを占めるカーブを武器としており、速球は92~95マイル程度。三振奪取能力の高さが魅力だが、マイナー通算与四球率5.00という制球難の克服がメジャー昇格に向けての課題となる。

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