G-WORKS、バーチャルプロダクションスタジオ「SITE V」にBromptonのLEDプロセッシング採用

クリエイティブコンテンツ制作会社であるG-WORKSは、中国・四国地方で最大のバーチャルプロダクションスタジオ「SITE V」をオープンする。SITE Vには、最新のバーチャルプロダクション設備を備えた広々としたスタジオがあり、人気の高まるこの生産技術への需要に応えるため、Brompton TechnologyのLEDプロセッシングを採用している。

G-WORKS CEOの吉川賢司氏は、次のようにコメントしている。

吉川氏:この技術を映画・CMなどの撮影だけでなく、裾野を広げるため、各市場に合わせた提案を行い、より多くの業界や様々な人たちに向けて広く展開していきたいと考えています。

また、伝統工芸などの文化遺産の保存や、新しい世代、子供たちへの情操教育の場を提供することにもチャレンジしていきたいです。

SITE Vのシステム設計・施工を担当したアークベンチャーズジャパンのCOO、谷川真也氏は、次のようにコメントしている。

谷川氏:バーチャルプロダクション(VP)は、グローバルなクリエイティブ産業において必須の技術になりつつあります。ハリウッド、弊社が施工した韓国のスタジオでも、LEDディスプレイの卓越した品質と規模を活用し、新たな時間とコストの効率的なプロダクションを可能にする不可欠な撮影方法としてすでに定着しています。その中でBromptonはキーファクターとなり、プロセッシング、カラーコレクションに欠かせない存在となっています。

In-Camera VFXは、カメラに連動し、背景画像・映像が表示される。実際の撮影では、空港内、車道など実現が難しい場所での撮影を可能にするだけでなく、俳優や撮影クルーが現地に移動することなく、ロケーションで撮影されたように見えるリアルな映像を撮影できる。

Brompton Technologyは、SITE Vスタジオ1の巨大なLEDウォールを駆動するために、その多数の受賞歴を誇るLED処理技術を提供しており、この複合施設の主要スタジオで可能な限り現実を再現しているという。スタジオ1は十分な広さを持ち(376平方メートル、高さ9メートル)、車両、大型トラック、クレーン、さらにはG-WORKSの関連会社であるタグチ工業が設計・製造している大型建設機械なども撮影できる。

システム機器

  • LED Processor Tessera SX40×4
  • Distribution unit Tessera XD×6
  • 壁面LED display:ROE RUBY2.6F 10.5m×6m/4032×2304px
  • 天井 LED display:CB5MKII 4.8m×2.4m
  • 環境光 LED display:CB5MKII 2.4m×3.6m 2set
  • Media server:Disguise VX4+
  • Render Machine:Disguise RXII

バーチャルプロダクションは、LEDウォール上でリアルな映像を表示する先駆的な技術だ。同社のLED処理ソリューションは、その色の品質だけでなく、24時間365日の専門知識に裏付けられた信頼性でも評価されており、SITE Vに最適な選択だとしている。

© 株式会社プロニュース