体冷やし安全に活動を 那須塩原市の26校 体育館にスポットクーラー

授業の合間にスポットクーラーで涼む児童ら

 【那須塩原】体育館を利用する授業や行事などでの児童生徒の熱中症対策として、市教委は本年度、市内の小中義務教育学校26校にスポットクーラーを配備した。7日に東小で公開授業が行われ、市教委の担当者が活用状況を確認した。

 児童生徒が体育や部活の休憩時などに体をクールダウンし、安全に活動してもらう目的。体育館にエアコンがある箒根学園を除く市内26校に2台ずつ配備した。使用期間は今月3日~9月30日で、レンタル料や電気工事費など本年度の配備費用は約700万円。

 7日は東小の4年生約70人が同校体育館で体育の授業に臨んだ。体力テストに挑んだ児童らは汗をかいて顔を少し紅潮させたが、休憩でスポットクーラーの前に集まると気持ちよさそうに冷風を受けていた。

 亀山尚紀(かめやまなおき)さん(9)と宮川佳子(みやがわかこ)さん(9)は「体が熱くて汗だくになったけど、風が強くて涼しかった」と笑顔。授業を視察した市教委教育総務課の植木智(うえきさとし)係長(45)は「スポットクーラーを活用し、体調に気を付けながら全力で活動してもらいたい」と話した。

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