LIVゴルファーに朗報? USGAは今年のオフに出場資格を再考すると明かす

USGA(全米ゴルフ協会)のマイク・ワン会長がLIVゴルファーへの出場資格について話し合うことは発表した(撮影:GettyImages)

全米オープン選手権の開幕前日、大会を主催するUSGA(全米ゴルフ協会)のマイク・ワン会長は公式会見の中で、今年のオフにもLIVゴルファーへの出場資格を話し合うと明かした。

この3年間、「マスターズ」を主催するオーガスタ・ナショナルGC、USGA、PGA・オブ・アメリカ、R&Aは、LIVゴルフの選手たちに出場資格を付与することに消極的だったが、「LIVで素晴らしいプレーを見せている選手たちが、どんなチャンスを得られるような道が必要なのかどうか、このオフシーズンに話し合うつもりだ」とワン会長が発表した。

2022年6月から始まったLIVゴルフを戦う選手は、四大メジャーへの出場は可能。しかしながらLIVゴルフの大会では世界ランキングのポイントは獲得できず、多くの選手のランキングが下降している。歴代チャンピオンや過去5年のメジャーチャンピオンという有資格選手を除いては、メジャー出場が困難になっているのが実情だ。

13日に開幕する全米オープンにはLIVゴルフを戦う13選手が参戦する。そのなかで最終予選会から出場資格を得たのは4選手だった。「LIVゴルフから最終予選会に出場できたのは35名いたと思う。彼らがこの全米オープンに本当に出たいと思えば、36ホールの最終予選会に出場できた。何人かは出場して本戦への出場を決めた。それは彼らの功績だ。我々の大会にはOB杭はない。出場したい選手には道は開かれている」とした。

しかし一方では、PGAツアーだけでなく、DPワールド(欧州)ツアー、米国下部のコーン・フェリーツアーのポイント上位3選手は全米オープンの出場権を得ることができる。「同じような資格をLIVゴルファーが得ることは選択肢として考えられる。われわれのドアは閉ざされていない」としたワン会長の発言はPGAツアーとPIFの統合にも大きな影響を与えると見られる。(文・武川玲子=米国在住)

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