「手足口病」流行で広島県が2年ぶりに「警報」発令 今後 夏にかけて拡大する恐れも 広島市では5年ぶりに警戒レベルに

小さな子どもを中心に夏に流行するウイルス性の感染症「手足口病」が、広島県内で今後、拡大する恐れがあることから、県は「警報」を発令しました。

広島県は、県が指定している73か所の医療機関のうち広島市内にある22か所の医療機関で先週(6月3~9日)123人の患者が報告され、1医療機関あたりの人数が5.59人と警報レベルの5人を上回ったことから13日、「警報」を発令しました。

広島市内の流行は前の週と比べて約1.4倍に増えていて、12日、2019年以来、5年ぶりに警報レベルを超えていました。

県では「今後、夏にかけて拡大する恐れがある」としています。県が手足口病で警報を発令したのは、県北部で警戒レベルを超えた2022年以来、2年ぶりです。

手足口病は、口の中や手足などに発疹が出る感染症で、5歳以下の乳幼児を中心に、夏に流行が見られます。一般的には数日間で治りますが、頭痛やおう吐を伴う発熱を引き起こす場合もあるということです。

飛まつ感染や接触感染で広がるため、県では、石けんを使った手洗いやおむつの適切な処理などを呼びかけています。

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