岡田総領事とピアニスト牛牛が講演

HKU SPACE主催による「HKU SPACE Open House 」が6月8日に開催された。このイベントは年に一回開催されており、各分野で活躍している著名な講師陣を迎えてセミナーを行っている。今回は、在香港日本国総領事館の岡田健一総領事(大使)と、中国福建省出身の若手ピアニスト牛牛(Niu Niu)氏が登壇した。

岡田総領事(大使)は「19Mount Austin Road -My life as a Diplomat in Hong Kong-」と題し、これまでの外交官人生を振り返りながら、入省後に香港中文大学で学んだことや再び香港に赴任した2021年からの任務について語り、さらに日本と香港との関係緊密化などを語った。

福建省出身の牛牛氏は「Niu Niu’s Music Life」というテーマでピアノ演奏を交えながらのセミナーとなった。牛牛氏は、6歳でリサイタル・デビュー。日本では09年に12歳でデビューしている。テレビアニメ「ピアノの森」で、中国人ピアニスト パン・ウェイの演奏を担当したことでも話題になった。また、今年のフランス 5月芸術文化祭「ル・フレンチメイ(Le French May)」の一環で、フルート奏者のCocomi氏と共演。セミナーでは、共演について感想や音楽とともに歩んできた約20年を振り返った。

会場には、およそ200人が参加し盛況となった。主催したHKU SPACEのシニアプログラムディレクター T.K.Tan氏は「急遽席を追加するほど、大勢の方にお越しいただいた。日本文化への高い関心を示している。こうしたイベントを通じ、日本と香港の両地域間の相互理解と文化交流も高めていきたい」と話した。

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