着脱式の補助光コンポーネントが付属するクリップオンストロボ「GODOX V1 Pro」

By 吉森信哉

ケンコープロフェショナルイメージング (KPI) は、革新的な機能を配したGODOXのクリップオンストロボ「V1 Pro」を2024年6月14日に発売する。対応メーカーは、キヤノン用 (V1Pro C)、ニコン用 (V1Pro N)、ソニー用 (V1Pro S) で、希望小売価格はそれぞれ61,380円 (税込)。

この「V1 Pro」は、現行機種「V1」の上位モデルであり、取り外し可能な補助光コンポーネント「SU-1 サブフラッシュ」を配した、革新的なTTLラウンドヘッドタイプのストロボである。その機構により、ラウンドヘッドのメイン光と補助光の同時使用など、ライティングの可能性を広げることが可能になる。そして、キヤノン、ニコン、ソニー、各社のTTLシステムに対応している。

本体側面の物理スイッチのワンクリックにより、TTLモードとマニュアルモードを簡単に切り替えることができる。だから、ペースの速いシビアな撮影現場でも、直感的な発光モード切り替えが行える。

2.4GHzワイヤレス送受信もサポートしていて、手持ちのほかのGODOXストロボとシームレスに統合ができる。また、10段階で調整可能なLEDモデリングライトも内蔵している。

電源の「VB30 バッテリー」は、USB-Cケーブルにより直接充電が可能 (「V1 Pro」と「V1」の共用)。「GODOX V1」に付属しているクレードル式充電器を使用しなくても充電できるのだ。バッテリー寿命に関しては、満充電の状態でフルパワーで最大100回の連続フラッシュが可能である。

「V1 Pro」には、フラッシュパワーパック「PB960」を接続するための電源ポートも装備しているので、さらに機能性や機動性を高めることができる。なお、「PB960」を接続する際には、TTL対応先メーカーに関わらず、キヤノン用バッテリーケーブル「PB-Cx」が必要になる。

電源バッテリー「VB30」は、本体横から差し込むように装填する。充電用のUSB Type-Cポートが確認できる。

なお、「SU-1 サブフラッシュ」および「VB30 バッテリー」は、別売アクセサリーとしてもラインアップされている。価格は、「SU-1 サブフラッシュ」が9,240円で、「VB30 バッテリー」は8,580円 (いずれも税込)。

GODOX V1 Pro 主な仕様

対応メーカー キヤノン、ニコン、ソニー
サイズ 156×76×124mm
重量 580g (バッテリーを含む)
露出制御 各社TTLオートフラッシュ / マニュアルフラッシュ
最大出力 76Ws
照射範囲 28~105mm (オートズーム / マニュアルズーム)
バウンス角度 スイング / チルト 水平方向に0~330°、垂直方向に−7~120°
発光時間 1/300~1/20000秒
シンクロモード ハイスピードシンクロ (MAX 1/8000 秒)、先幕シンクロ、後幕シンクロ
フラッシュ撮影 FEB±3 ステップ (各ステップは 1/3刻み)、マニュアル (マニュアルFECとFEBは組み合わせ可能)
マルチフラッシュ 最大100回、199Hz
ワイヤレス機能 送信、受信、オフ
送受信範囲 最大100m
チャンネル 32 (01〜32)
ID オフ、01〜99
モデリングランプ 2W、3300K±200K
バッテリー 7.2V/2980mAh
リサイクルタイム 約1.5秒
発光回数 約500回 (満充電・フル発光時)

SU-1 サブフラッシュ

サイズ 50×40×20mm
重量 21g

VB30 バッテリー

サイズ 70×40×25mm
重量 73g

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