けやき荘 避暑地として施設開放 「けやきっさ」を活用 横浜市神奈川区

受付に笑顔で立つ職員たち

来る猛暑に向けて、社会福祉法人孝楽会(松田雍晴理事長)が運営する特別養護老人ホームけやき荘=菅田町=は、地域の健康を守るための新たな試みを始めた。

同施設の駐車場内にある2階建ての建物「けやきっさ」を一般開放し、休憩や避暑に活用してもらおうという取り組み。冷房の効いた施設内で休めるだけでなく、冷たい水や保冷剤の提供もある。また2階の広間ではゆっくり横になることもできる。

松田理事長が、ニュースで猛暑への備えとしてのクーリングシェルター(避暑施設)を知ったのがきっかけ。施設の近くには公園があり、少年野球や老人会のグラウンドゴルフなどで地域住民の利用も多いが、周辺には室内でゆっくり休める施設や場所もあまりないという。けやきっさは、昨年11月に「地域の憩いの場」として開所した施設。これまでも写真展の開催などのイベントにも活用してきたが、今回は文字通り「憩いの場」として、夏の暑さから地域を守る。

タイミングを同じくして募集が始まった横浜市の「クールシェアスポット事業者」にも、神奈川区内で唯一の登録。「老人ホームには、AEDや看護スタッフもいるので、困ったときの駆け込み寺として使ってもらえれば」と松田友和課長は話す。9月30日(月)までの期間、午前9時から午後5時まで利用可能。

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