女性の弱みに付け込みやりたい放題…元週刊誌記者“ハレンチ探偵”の過去と陵辱手口

長坂健太容疑者はまるでヤクザまがいの手口で…(写真はイメージ)/(C)日刊ゲンダイ

「女のオマエが男のオレに差し出せるものは、ひとつしかないだろう。この話が決裂したら動くからな!」

探偵会社社長の元週刊誌記者は、相談者の40代女性にこうスゴんで体をもてあそび、大金をむしり取っていた。

探偵業で知り得た情報をもとに依頼主を脅し、性的暴行を加えたとして、探偵会社「メティス」(東京都新宿区)代表取締役の長坂健太容疑者(58)が11日、強制性交の疑いで岐阜南署などに再逮捕された。

長坂容疑者は岐阜県内に住む女性から相談を受け、本人から聞いた情報を悪用。2022年3月13日、停車中の車内で女性に「全財産持ってくるのが当たり前だよな。いくら出せるんだ?」と金をせびり、冒頭のように体の関係を迫った。

長坂容疑者は、そのまま女性を愛知県豊橋市内のホテルに連れ込み、嫌がる彼女を、無理やり、陵辱した。

「約2カ月後の5月27日、長坂は岐阜市内のアパート駐車場で女性から現金3000万円を脅し取った。女性は翌年4月28日、署を訪れ、『相談していた男性から弱みを握られ、現金3000万円を脅し取られた』と被害届を出し、長坂は先月22日、恐喝の疑いで逮捕された。『動くからな』という脅し文句には握った弱みにつけ込んで、女性に不利益を与えるという意味が込められていた」(捜査事情通)

調べに対し、いずれの容疑も否認しているという長坂容疑者。メティスの設立は01年のこと。浮気調査のほか、「別れさせ屋工作」や「復縁屋」など男女のトラブルを扱い、02年には東京・六本木に探偵バー「アンサー」をオープンし、映画「探偵はBARにいる」や海外テレビドラマ「名探偵モンク」などとタイアップしたという。

会社のHPには<光文社「週刊宝石」の記者として経済、政治、事件、芸能と幅広いジャンルで13年間活躍。その後独立し、現在に至る>と紹介。探偵事務所の情報管理については<弊社の代表取締役をはじめ経営陣は週刊誌の記者・カメラマンを長年勤めてきました。記者はニュースソースを絶対に明かしてはならない。それを絶対条件のもと取材活動に取り組み、取材対象者との信頼関係を構築して記事にしていくのです。だからこそ情報管理の重要性は痛切に感じております>と説明していた。

情報管理の徹底をうたいながら、それを「脅しの材料」に使うとは言語道断。「恥知らず」もいいところだ。

「昔から口だけは達者で虚勢を張るタイプでした。何か得意分野があるわけでなく、町ネタ、暇ネタ担当だった。特ダネをとってきた話も聞いたことがない、はっきり言って仕事はできなかった」(記者時代を知る同業者)

不安を抱えて相談に来た女性の弱みに付け込んで蹂躙し、挙げ句に財産まで奪うとは、クソ野郎としか言いようがない。

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