イスラエル軍、ラファで作戦継続 「人道地区」攻撃は否定

Nidal al-Mughrabi

[カイロ 13日 ロイター] - イスラエル軍は13日、パレスチナ自治区ガザ最南部ラファの西部地区に戦車を前進させた。住民らは夜間に陸、海、空から激しい砲撃を受け、多くの家族が暗闇の中で避難を余儀なくされたと述べた。

住民によると、イスラエル軍は避難先として「人道地区」に指定した海岸に近いラファのマワシ地区に向けても部隊を進めたという。

イスラエル軍はマワシの人道地区内を攻撃したとの情報を否定。ラファに残るイスラム組織ハマスの戦闘員を一掃するために攻撃を行っているとし、「情報に基づく、標的を絞った作戦」を継続していると述べた。過去1日にガザ全域で軍事施設やロケット発射台、トンネル坑道など45カ所の標的を空爆したという。

ハマスは米国が示した新たな停戦案を歓迎しつつ、一部修正を求め、いかなる合意も戦闘終結を保証しなければならないという姿勢を改めて示している。

イスラエルはハマスの回答について、提案を完全に拒否するものだとしているが、仲介国カタールやエジプトによると、合意に向けた努力は続けられている。

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