負傷者続出の町田、「“戦闘サッカー”論争が起きている」と韓国報道「非紳士的なプレーに怒りをあらわにし、議論はヒートアップした」

大学生チームがJ1首位クラブに勝利。衝撃のジャイアントキリングに、韓国も注目した。

6月12日に行なわれた天皇杯2回戦で、町田と筑波大が対戦。22分に町田が安井拓也の得点で先制し、筑波大は90+1分に内野航太郎のゴールで試合を振り出しに戻す。延長戦でも決着がつかず、迎えたPK戦を筑波大が4-2で制した。

韓国メディア『スポーツ造船』は「日本のJリーグの首位チームが大学チームに負けた『大異変』を巡って、“戦闘サッカー”論争が起きている」と報じる。

劇的な結末となった一戦では、町田側に負傷者が続出。記事では「試合終了後、町田を指揮する黒田剛監督がインタビューで試合運営や相手選手の非紳士的なプレーに怒りをあらわにし、議論はヒートアップした」と記す。

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続けて「相手がいくら若く、チャレンジ精神で武装した大学の選手とはいえ、サッカーをするために出てきたのか、先輩を打ちのめすために出てきたのか、区別がつかないというのが黒田監督の反発の要旨だ」と見解を示す。

同メディアは、「怪我で相手選手が交代されたことについては、申し訳ないとしか言いようがない。でも、ダーティーなプレーではない。一生懸命やった結果だと思う」と筑波大の小井土正亮監督のコメントを紹介しつつ、「“戦闘サッカー”への批判には一線を引いた」と記す。

町田は筑波大戦で安井拓也、チャン・ミンギュ、ミッチェル・デューク、ナ・サンホが負傷。スポーツ造船は「突然、町田に怪我人が増えた今回の試合を巡り、日本のサッカーファンの間では『筑波大の選手がやりすぎた』という意見と『プロクラブが大学チームに負けて言い訳をするのか』という趣旨の反論が交錯している」と締めくくった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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