サムスン、廉価スマートウォッチ「Galaxy Watch FE」米国で発売。多彩な健康管理やワークアウトに対応

Image:Samsung

サムスンは13日(現地時間)、スマートウォッチの廉価モデル「Galaxy Watch FE」を正式発表した。まずは米国で24日に発売され、サイズは40mmのみ、カラーはブラック、ピンクゴールド、シルバーの3色展開。価格はBluetoothモデルが199.99ドル(約3万1000円)、LTEモデルが249.99ドル(約3万9000円)。

全体サイズは40.4×39.3×9.8mmで、1.2インチのAMOLEDディスプレイを搭載している。デュアルコアプロセッサのExynos920でRAM容量は1.5GB、内蔵ストレージは16GB。バッテリー容量は247mAhでワイヤレス充電に対応し、防塵防水性能は5ATM+IP68、耐久性はMIL-STD-810H(ミリタリー規格)。

健康関連センサーとしてはサムスンのBioActiveセンサーを採用し、光学式心拍数+電気心臓+生体電気インピーダンス分析に対応。ほか加速度計や気圧計、ジャイロセンサーおよび地磁気センサー、光センサーも搭載。Wear OSで動作し、Android 11.0以降のスマートフォンとペアリング可能だ。

サムスンが廉価版スマートウォッチを準備しているとの噂は、かなり以前からあった。実質的にGalaxy Watch4(2021年発売)の再発売と予想されていたが、やはり画面サイズやプロセッサー、RAMやストレージ容量に至るまで同じ仕様である。ただし、Galaxy Watch4にあった44mmモデルは、Galaxy Watch FEにはない。

その一方で、表面ガラスはGorilla Glass DX+からSapphire Crystal Glassに変更され、前モデルよりもディスプレイ保護が強固となった。

さらに、心臓の健康状態をモニタリングするECG(心電図)機能も追加された。運動面でも100種類以上のワークアウトに対応し、ユーザーの身体能力やコンディションに応じて、パーソナライズした目標を設定できる。

価格帯的にも、アップルの廉価モデルApple Watch SE(米国価格は248ドル~)を意識した位置づけだろう。全体的なスペックは一昔前のものだが、健康モニタリング機能が充実しており、特にECGを備えていることから、十分な競争力を持ちそうではある。

とはいえ、Galaxy WatchシリーズのECGアプリが利用できるのは一部の国や地域に限られており(医療機器の認証が必要なためと思われる)、記事執筆時点で日本には提供されていない。またECG機能はサムスンのGalaxyスマートフォンとペアリングした場合に限られており、他社スマホとの組み合わせではロックされている。

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