「iPhone 16」シリーズ、全モデルに冷却システム強化の “金属筐体バッテリー” 搭載か

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次期「iPhone 16」シリーズにとって、最も重要な変更の1つはバッテリーではないかとの見方もある。スマートフォンが長時間にわたり駆動するためにも、発熱を抑えてプロセッサーの動作を安定させる上でも、バッテリーはカギを握るパーツではある。

そんな注目が集まるなか、「iPhone 16(標準モデル)用バッテリー」と称する画像がネット上に登場。その分解動画も公開され、前モデルを上回るバッテリー容量や、新たな冷却システムが組み込まれている可能性が浮上した。

著名リーカーMajin Bu氏は、Xにて「iPhone 16バッテリー」と題した画像をシェア。そこにはL字型をした金属製ケースがあり、表面には「3597mAh」の表記が確認できる。

iPhone 15 標準モデル内蔵のバッテリーは3349mAhであり、 これが本当であれば約7%増となる。また前モデルのバッテリーは長方形であり、L字型への変更は容量の増加と関係があるのかもしれない。

続いてBu氏は、バッテリーを分解する動画をシェア。ペンチでこじ開ける工程はかなり時間がかかっており、頑丈に封入していることがうかがえる。さらに、その下には銅で覆われた層が現れた。

一般的に銅は優れた熱伝導体であり、PC用のヒートシンクに使われるほか、最新のiPad ProでもAppleロゴ(M4プロセッサーの上に位置する)に注入されて排熱パフォーマンスを高めていた

さらに銅部分をめくると、その下には薄い黒膜が姿を覗かせる。これは、やはりiPad Proにも使われていたグラファイトシートである可能性がある。

iPhone 16シリーズに「グラフェン製の冷却システム」が搭載されることは、信頼性の高いアップル未発売製品コレクターのKosutami氏が早くから述べていた。グラフェンとはグラファイトを構成する層1枚のことであり、積み重なってグラファイトになる。

昨年秋のiPhone 15 Proは、発売直後は一部の個体が過熱問題に苦しめられていた。iPhone用のA17 ProチップやMac用のM3チップは、以前の5nmプロセスから3nmに移行することで消費電力や発熱が低下すると思われたが、実際にはそうなってはいない。

どれほど高性能のチップを積んでも、高熱となればサーマルスロットリングにより性能が低下し、意義が半減してしまう。iPhone 16シリーズは、今度こそ安定したパフォーマンスを発揮すると期待できるかもしれない。

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