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パリ五輪の出場権を獲得したバレーボール女子の日本代表。13日の「ネーションズリーグ」のカナダ戦はフルセットの末、逆転負けを喫した。
今大会、世界ランキング1位のトルコを撃破。同2位のブラジルには敗れたものの、フルセットに持ち込む接戦を演じ、格上相手に互角に渡り合っているが、バレーボールに詳しいスポーツライターは、「日本は健闘しているとはいえ、今大会は参加国間で温度差があります」と、こう続ける。
「フルメンバーで戦う日本とは違い、パリ五輪出場を決めているトルコ、セルビアなどは主力を温存して臨んでいます。五輪本番に備えてチームを底上げするため、若手を積極的に起用している国もある。中でも、金メダル候補のセルビアは、主力どころか控え選手も派遣せず、国内の『三軍メンバー』で戦っている上に、代表を率いるジョバンニ・グイデッティ監督も同行していない。あくまで調整の場と考えているからです。いくらトルコに勝ち、ブラジルと接戦を演じたといっても、割り引いて考える必要がある。実際、この日は五輪出場権を争うカナダに、地元開催で逆転負け。勝負弱さが露呈したのは確かです」
パリ五輪では、トルコ、ブラジル、ポーランド、イタリア、米国、セルビアの6チームがメダル候補といわれている。日本は本気の強豪国を撃破しなければ、メダルには届かない。
2021年の東京大会は屈辱の1次リーグ敗退に終わっただけに、サプライズに期待したいところだが……。