「ひとりだったのでグッと押し殺した」なでしこFW清家貴子、パリ五輪メンバー入りの心境は?「電車の中でYouTubeを見ていました」

WEリーグの三菱重工浦和レッズレディースは6月14日、東京都内で記者会見を実施。パリ五輪に挑むなでしこジャパンのメンバーに選出されたFW清家貴子が、現在の心境を語った。

「光栄に思っています。前回、ベスト8で敗退したときから、悔しさを晴らしたいとWEリーグで戦ってきたので、ワクワクした気持ち。女子サッカーの未来も背負って戦いたいです」

会見の冒頭、こう意気込みを述べた清家は、発表会見を携帯で見ていたようで、パリ五輪メンバー入りを電車の中で知ったと明かした。

「今日、実はこの会見の前に浦和レッズのパートナー企業さんのところに表敬訪問に行く予定だったので、その道中の電車の中でYouTubeを見ていました。嬉しかったですね。けどひとりだったので、グッと押し殺しました(笑)」

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27歳のストライカーにとって、初の五輪出場。「オリンピックは正直、外からしか見たことがなく、テレビの中の大会のイメージだった」と言うが、これまでなでしこジャパンの一員として国際大会を経験するにつれて、この舞台への思いも増していったと話す。

「去年、ワールドカップに出場してから世界大会の面白さ、大きさを感じて、テレビの中の大会から目ざす舞台に変わった。そこに向けてプレーしてきたので、ただただ優勝したいという思いが強い。

ポジションは前線のポジションだったら1トップでもサイドでも、ウイングバックも左右できるので、どこで出ても良いパフォーマンスができるようにしっかり準備したいです」

パリ五輪の女子サッカーは、予選を勝ち抜いた12か国が出場。グループステージでは4チームずつが3グループに分かれて戦い、各グループの上位2チームに加え、3位の成績上位2チームがノックアウトステージへ進出する。

なでしこジャパンは7月13日、国内でガーナと親善試合を行なった後、パリ五輪の開催地フランスに移動。その後、グループステージで26日にスペイン、29日にブラジル、8月1日にナイジェリアと対戦する。

取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

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