行方不明の旧国鉄客車「オハフ33」の座席 北九州市が返還交渉中

北九州市が所有している旧国鉄の客車「オハフ33」の座席2脚の行方が分からなくなっている問題で、北九州市は、業者を通じ売却先に返還を求めていることを明らかにしました。

リサイクル業者が8万円で売却

今年2月、民間事業者が旧国鉄の客車「オハフ33」をカフェに改装する際、座席を取り外してリサイクル業者に廃棄を依頼しました。

北九州市によると、依頼を受けたリサイクル業者は座席12脚のうち、10脚をオークションに無断で出品し、残り2脚は知人に約8万円で売却しました。

市は出品された10脚についてすでに4月に回収、一方、残りの2脚については業者が「8万円で知人に売却した」と話しているということです。

このため市は、売却した業者を通じて返還を求めていることを明らかにしました。

市によると、リサイクル業者は「廃棄となっていたが、売買できるものと思っていた」と話しているということです。

客車は1948年に製造されていて、門司区の和布刈公園内に展示されています。

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