「定額減税を実感して」小売店でセール 減税額と同じく4万円均一の商品も【長崎】

年間で1人4万円が減税される「定額減税」が今月導入されました。消費を後押ししようと、県内の小売店では減税額にちなんだセールも始まっています。

政府の経済政策として今月始まる定額減税。一人当たり年間で住民税が1万円、所得税が3万円の計4万円が減税されます。サラリーマンの場合、今月の給与から適用されます。扶養家族も対象で4人家族なら16万円の減税です。県内では浮いたお金を消費につなげようとセールを始めた店もあります。

こちらの店では減税額4万円にあわせて家電などが4万円均一になっています。炊飯器は約2万円引きで4万円に。ベビーグッズなど10点以上が定価から2~3割ほど安くなっています。

イオン九州営業本部長崎事業部の井上武男部長は「誰に聞いてももらった感があまりない。まだ定額減税になったから何かを買ったという人はなかなかいない。今回のセールを見て(減税を)実感していただければ」と話しています。イオン九州でのセールは今月末まで続きます。

4年前の新型コロナの感染拡大に伴う給付金などと違って、直接お金が渡されるわけではないので「わかりにくい」という声も挙がっています。

70代の夫婦は「ちょうど炊飯器を替えようと思っていた。私たちは年金生活者なので実感がないが減税になるんですかね」と話しています。自分が減税の対象かわからなかったということですが、記者の説明を受けると「給料をもらっている人だけだと思っていた。年金受給者は対象じゃない感覚だった。よかったです」と話しています。

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