【鹿児島県知事選】神宮司龍峰氏が立候補表明 川内原発廃炉や馬毛島基地建設反対掲げる

 霧島市の僧侶、神宮司龍峰氏(70)は14日、鹿児島県庁で記者会見し、7月7日投開票の県知事選に無所属で立候補すると表明した。九州電力川内原発(薩摩川内市)の運転即時停止・廃炉や西之表市の馬毛島基地建設への反対を掲げ、「県民の安全を守る、戦争を起こさないという2点を徹底的に訴えたい」と話した。

 川内原発について「信念を持って、廃炉に向けあらゆる手段を取る」と主張。防衛問題を巡っては、馬毛島基地などを念頭に「軍事施設のある所は真っ先に攻撃される。鹿児島も無縁ではない」と指摘した。

 県が進める鹿児島港本港区ドルフィンポート跡地への新総合体育館整備には反対の立場。事業費分は「県民の生活のために使うべき」とし、期限付き商品券配布に充てて消費を喚起するとした。

 錦江町出身。政治団体「全国うつ病友の会」理事長。

 知事選にはほかに、現職の塩田康一氏(58)、元自民県議の米丸麻希子氏(49)と市民グループ共同代表の樋之口里花氏(52)の2新人が立候補を表明している。

神宮司龍峰氏

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