穏やかな気候で「世界遺産登録10周年にふさわしい品質」 群馬・富岡市で春蚕の集荷始まる

 群馬県富岡市内で育った春蚕(はるご)の繭の荷受け作業が14日、JA甘楽富岡の富岡営農センター(同市中高瀬)で始まった。市職員らが繭を台の上に広げ、汚れている繭を取り除き、重さを集計した=写真

 5月中旬から6月上旬にかけてカイコの成育に適した穏やかな気候が続いたこともあり、養蚕農家らで組織する富岡シルク推進機構の高橋純一理事長(75)は「富岡製糸場の世界遺産登録10周年にふさわしい品質です」と話した。

 荷受け作業は15日まで行われ、市内の養蚕農家や団体、企業から「ぐんま200」や「ぐんま細」の2種類計約1.5トンの出荷が予定されている。

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