誕生「しらうお棒寿司」 小川原湖名物、東北町長も太鼓判

小川原湖産シラウオを使用した「しらうお棒寿司」=14日、東北町

 東北町の小川原湖漁協(濱田正隆組合長)と、八戸市の水産加工会社「ディメール」(小軽米道善社長)は、小川原湖産のシラウオを使用した「しらうおの棒寿司(ずし)」を開発した。価格は1本1500円(税抜き)。6月下旬から同漁協や道の駅、インターネット通販で販売予定。

 小川原湖は全国有数のシラウオの産地。しかし、2年前に青森県内で顎口虫症の被害者が確認された影響で、同漁協はシラウオの生食流通を自粛。冷凍や加熱処理をして出荷しているが、取引量は激減している。

 このため、同漁協は消費回復を図るため、シラウオを使った商品展開を企画し、同社に開発、製造を依頼した。同社によると、シラウオを使った棒寿司は全国的にも珍しいという。

 商品はショウガを加えることで、淡水魚独特の生臭さを消し、さっぱりとした味わいに仕上げた。棒寿司を急速冷凍することで、解凍した際に米のもっちりとした食感が残るという。

 14日、町役場で長久保耕治町長に完成を報告し、試食会を実施。濱田組合長は「最高。シラウオの味わいが生きた味付けだ」と太鼓判。長久保耕治町長は「シラウオ本来の甘みやうまみが凝縮されている。生臭さは全然なくさわやかな風味。自信を持って皆さんにおすすめできる」と話した。

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