ソフトバンク松本晴がシート打撃登板 右太もも肉離れで現在リハビリ組 最速147キロ「成長している」手応え

シート打撃に登板した松本晴

ソフトバンクの松本晴投手(23)が15日、福岡県筑後市のファーム施設でシート打撃に登板した。3月下旬から右太ももの肉離れでリハビリ調整中で、離脱後は初のシート打撃登板。打者3人に対して計37球を投げて安打性の当たりは3本で、3三振だった。最速は147キロで「(今春の)キャンプで思いっきり投げて147だったけど(今日の投球は)満足していない中で同じ球速。成長している」と手応えを口にした。

育成3年目の三代祥貴内野手(20)や育成ドラフト4位ルーキーの中澤恒貴内野手(18)=青森・八戸学院光星高=、育成新外国人のアルモンテ内野手(16)の若手3人と対戦。「足を上げたり、クイックで投げたり…。試合で使えるスキルの部分を意識した」。真っすぐ、カーブ、カットボール、スライダー、チェンジアップを放った。「クイックで引っかかりがあるなど、課題はある中で、打者に対して最低限のことはできた」と語った。

今季はオープン戦で1軍にいたが、3月17日に2軍降格。「悔しさもあるが、力が足りないと自覚した」。ウエスタン・リーグでも2試合に登板した後、練習で右太ももを痛めた。約3カ月間のリハビリ生活。体を鍛えるだけでなく、24時間野球のことを考えてきた。

「朝起きた瞬間から、動画を見たり、こうしたらいいんじゃないかなと寝る前まで考えたりしている」。そうした毎日の積み重ねで「切れや質など、けがをする前より良くなっている」とうなずく。

森山良二リハビリコーチ(60)も「シートは初めてだけど、出力は故障前よりも出ている。第一歩が切れたと思う」と語る。

「リハビリでやってきたことは間違っていないので、変わらず取り組んでいく」。2年目の左腕が強調した。(浜口妙華)

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