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忙しいとトイレ掃除をつい先延ばしにしがちでは? でも、アルコールやクエン酸などのナチュラル洗剤を使い分ければ、いやな臭いにもサッと対処できます。使い捨ての布(32分の1サイズにカットしたフェイスタオル)があると便利。ナチュラルクリーニング講師 本橋ひろえさんに、時短トイレ掃除のコツを伺いました。
★お風呂のカビを撃退!★
便器
水たまりのふちにできる黒い「さぼったリング」。就寝前や外出前などに、水の中に過炭酸ナトリウムを入れておくだけで除菌や便器の漂白ができ、面倒なこすり磨きが不要に。目安は月2回程度。
【過炭酸ナトリウム】
重曹よりもアルカリ度の高い弱アルカリ性で洗浄力が高く、頑固な油汚れに有効。発泡力があり、排水溝の掃除に適する他、除菌消臭効果も。一般的に「酸素系漂白剤」の名称で出回る。
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便器の水たまりのふちにトイレットペーパーの下半分が水面につかるように貼る。
過炭酸ナトリウム大さじ1~2を入れ、数時間放置したあと、水を流す。
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普段の掃除は便器の中に重曹の粉末を振りかけ、使い捨ての布やメラミンスポンジ、ブラシなどで汚れをこすり落とす。
【重曹】
ごく弱いアルカリ性で、皮脂や湯あか、油汚れなど、家の汚れの80%を占める酸性の汚れに幅広く対応。粒子が細かく水にとけにくいので、粉末はクレンザー代わりにも。
便座
悪臭の原因にもなる尿はねは、5日ほどでアンモニア臭を放つように。気になるとき、または毎日アルコール水で便座をふくようにすると、イやなにおいの発生を防げます。
【アルコール】
中性で、油をとかす作用があり、油汚れを落とすのに向いている。除菌効果もある。濃度によって「無水エタノール」と「消毒用エタノール」に分かれ、比較的安価な消毒用がおすすめ。
<アルコール水として使う>
水110mlに対し、アルコール90mlを入れ、混ぜる。容器が傷まないよう、水を先に入れること。数カ月使用可能。
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①ふたと便座を上げ、便器のふち、便座の裏、便座、ふたの裏、ふたの順にアルコール水をスプレーする。
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②水でぬらし絞った使い捨ての布で、ふた、ふたの裏、便座、便座の裏、便器の縁の順にふく。
壁・床
尿はねは便座や便器だけでなく、壁や床まで飛び散って、悪臭の原因になることも。イヤなにおいを放つ前に掃除して。
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クエン酸水をスプレーし、クロスでふき取る。
床も同様に掃除する。
【クエン酸】
酸性で、水回りの白くこびりついた水あかや石けんかすなど、アルカリ性の汚れを落とすのに最適。塩素系の洗剤と混ぜると有毒ガスが発生するため、絶対禁止。
<クエン酸水として使う>
水200mlに対し、クエン酸小さじ1/2を入れ、混ぜてとかす。2~3週間で使い切ること。
※この記事は「ゆうゆう」2022年12月号(主婦の友社)の内容をWEB掲載のため再編集しています。
※2022年12月に配信した記事を再編集しています。
監修者
ナチュラルクリーニング講師 本橋ひろえ
もとはし・ひろえ●ナチュラルクリーニング講師
北里大学卒業後、室町化学工業にて合成洗剤製造などに携わる。結婚後、改めて洗剤に興味をもち、2006年より東京を中心にナチュラルクリーニング講座を開催。著書に『ナチュラルおそうじ大全』(主婦の友社)など。