今年は九州北部・中国・近畿・東海・関東甲信・北陸・東北南部から北部で梅雨入りの平年日を過ぎているが、この先ようやく梅雨前線は次第に北上する見通し。九州北部は18日(火)ごろに梅雨入りする可能性があり、そのほかも22日(土)ごろまでにはようやく梅雨入りしそうだ。
沖縄は梅雨末期の大雨警戒 来週には梅雨明けへ
沖縄や奄美は、梅雨前線に向かって湿った空気が流れ込んでいる影響で大雨が続いている。沖縄県南城市糸数では10日(月)の降り始めからの雨量が500ミリを超えており、16日(日)にかけても激しい雨が降ってさらに雨量が増えるおそれがある。大雨による土砂災害などに警戒が必要だ。
沖縄では本島を中心に17日(月)以降も19日(水)ごろにかけて曇りや雨が続くものの、20日(木)以降は晴れる日が続く見込み。沖縄ではほぼ平年通りの梅雨明け発表になりそうだ。奄美ではもうしばらく梅雨空が続きそう。
18日(火)ごろ九州北部で梅雨入りか 大雨おそれも
今年は九州北部・中国・近畿・東海・関東甲信・北陸・東北南部から北部で梅雨入りの平年日を過ぎても梅雨入りの発表がなく、例年より晴れて暑い日が続いている。
この先、ようやく梅雨前線が次第に北上する見通し。福岡など九州北部では18日(火)ごろから梅雨前線の影響で雨や曇りの日が多くなりそうだ。九州北部はこのタイミングで、平年より大幅に遅い梅雨入りの可能性がある。
なお、18日(火)は梅雨前線上に低気圧が発生してやや発達する見通し。九州をはじめ西日本を中心に大雨となるおそれがあり、西日本では九州北部以外でも中国・近畿で梅雨入りの発表があるかもしれない。
関東甲信 過去最も遅い梅雨入り記録に並ぶ可能性
18日(火)は東海や関東甲信でも雨が降るものの、19日(水)から21日(金)ごろにかけて晴れ間が出る見込み。東海から東北では22日(土)ごろから雨が続く見通しのため、次の週末には各地ともいよいよ本格的な雨の季節を迎えそうだ。関東甲信では22日(土)に梅雨入りした場合、2007年と1967年に並んで過去最も遅い梅雨入りとなる。
また、最新の1か月予報では西日本から東海の降水量は平年並みか多くなる見通し。九州北部・中国・近畿・東海では梅雨入り早々に大雨となるおそれがあるため、ハザードマップや防災グッズの準備ができているかなど、大雨への備えを進めておきたい。
(気象予報士・鈴木悠)