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米メジャーリーグ機構(MLB)は現地時間14日、野球賭博に関する規定に違反したとして、審判員のパット・ホーバーグ氏を懲戒処分としたと、米メディア『The Athletic』が伝えている。同氏は異議を申し立て、控訴を検討しており、この間に同氏は今シーズンの試合を割り当てられないという。同メディアの取材に対し、MLBはこの件について現在調査中であることを認めている。
MLBは今年の春季キャンプ中に同氏のスポーツ賭博規定違反について調査を始めたとし、「調査では、ホーバーグ氏が運営した試合が何らかの形で不正操作されたという証拠は見つからなかったが、MLBは懲戒処分が正当であると判断した」と声明を出している。
現在37歳のホーバーグ氏は2009年にプロ審判員となり、17年からメジャーリーグ審判員を務めてきた。正確なジャッジで知られる同氏は、22年のワールドシリーズではストライク判定を全球完璧にこなした。
今シーズンのMLBは、大谷翔平の元通訳・水原一平被告の違法賭博・詐欺事件を皮切りに、大谷の元同僚のデビッド・フレッチャーと違法ブックメーカー胴元のマシュー・ボウヤー氏の関係が取り沙汰され、さらに今月にはパドレスのトゥクピタ・マルカノが野球賭博で永久追放処分を受けるなど、賭博スキャンダルが相次いでいる。
『The Athletic』は「スポーツ賭博は今シーズン、野球界にずっと汚点を残し続けている。大谷翔平の元通訳、水原一平が野球以外のスポーツ賭博で数百万ドルを失い、クライアントである大谷から窃盗した罪を認めた後、複数の選手がギャンブル規定違反で処罰され、今度はホーバーグ氏が一連のスキャンダルで処罰を受けた唯一の審判員となった」と報じ、これらの事態を嘆いている。
構成●THE DIGEST編集部