げた箱に絵や彫刻 大田原で第10回記念展 芸術家たちが122点出品

多様な作品が並ぶ「第10回記念ゲタ箱展」

 【大田原】旧両郷中の廃校舎を活用した中野内の市芸術文化研究所で15日、恒例の「第10回記念ゲタ箱展」が始まった。30日まで。

 国内外の芸術家による彫刻や絵画、オブジェなど122点の作品が、げた箱の小さなスペースに並べられている。同展は作品を見るだけでなく、直接手に取れるのが特徴。

 この日は会場でオープニングセレモニーが行われ、出品作家や関係者ら約80人が出席した。日原公大(ひはらこうだい)所長(78)は「『芸術は難しい』という言葉が聞かれなくなってきたのは良いことだが、一方で自分勝手に解釈する危険性を感じる。作品が分からなくても作家や研究員に聞いてみて、作品の表現の豊かさを楽しんでほしい」と話した。

 午前10時~午後4時。入場無料。作品は同研究所のホームページやフェイスブックでも公開している。「第14回研究員展」も同時開催している。(問)同研究所0287.59.0004。

多様な作品が並ぶ「第10回記念ゲタ箱展」

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