「町田は決して悪ではない」負傷者続出で苦言の黒田剛監督、姿勢を貫く決意を表明「日本サッカー界に必要なパワーだと思う」

FC町田ゼルビアは6月15日、J1第18節で横浜F・マリノスと敵地で対戦し、3-1で逆転勝利。公式戦3試合ぶりの白星を手にした。

試合後、黒田剛監督は12日の4人の負傷者を出して敗れた天皇杯2回戦・筑波大戦に触れつつ、横浜戦についてこう語った。

「前回、天皇杯で負傷した4名の選手たちの無念な気持ち、彼らが我々に託したこと、そういったことをきちっと背に受けて、彼らの怪我が絶対に無駄にならないように、彼らの士気を高めて入れさせた。それで今日、選手たちが本当に魂のこもったゲームを90分間、走り切ってやってくれたという印象です」

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また、「町田は決して悪ではない」とコメント。筑波戦後に負傷者続出の状況に苦言を呈した自身の姿勢を今後も貫いていく決意を示した。

「我々が正義で、言いたいことを言いながら、または駄目なものは駄目と訴えながら、しっかりとやっぱ貫いていくこと、これが日本サッカー界に必要なパワーだと思う。そういう意見をどんどん発信していくことが、我々の存在価値に繋がってくるっていうことは、彼ら自身も分かっています」

次節は22日にホームでアビスパ福岡と対戦。指揮官は、「まだまだ長期離脱した選手たちは帰ってきませんけど、本当に怪我事故なく、1試合1試合慎重に戦っていきたいと思います」と気を引き締めた。

取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

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