古江彩佳 油断できないパリ五輪切符…日本人勢で現在2番手も「0.1P」以内に追手が2人

古江彩佳(C)ロイター/NURPHOTO

「2位」は死守したい。

前回の2021年東京五輪女子ゴルフ代表は稲見萌寧と畑岡奈紗。ゴルフファンだけでなく、多くの人が稲見の銀メダルに歓喜した。

その陰で稲見と2枚目の切符を争って敗れ、悔し涙を流したのが古江彩佳(24)だ。パリ五輪は前回以上に出場したい気持ちが強いという。

代表決定は今月26日。20日開幕の全米女子プロ選手権(ワシントン州サハリーCC)直後の世界ランキングに基づいた五輪ランキング上位60人が決まる。各国上位2人に出場権が与えられ、15位以内に3人以上いる国は最大4人まで出場できる。

ポイント対象試合は今週のマイヤーLPGAクラシック(ミシガン州ブライズフィールドCC)を含めて2試合しかない。

現在の女子のランキングは、全米女子オープン優勝の笹生優花が世界ランキング8位で日本勢1位。古江は同19位で2番手につけているが、20位の畑岡、21位の山下美夢有とは0.1ポイント以内の僅差。同42位の竹田麗央も山下とともに次週の全米女子プロに出場するので「逆転代表入り」の可能性はゼロではない。

国内組に切符を譲るわけにはいかない古江は今週、上位でフィニッシュし、日本勢2位のまま全米女子プロで好成績を残し、代表入りを決めたいところだ。

「山下はすぐ後ろにピタリとつけているし、先週の大会はスコア誤記で失格した畑岡に逆転されることだってある。前回は優勝すれば代表入りできた最後の試合で11位に終わり『五輪のことを考えすぎて自分のプレーができなかった』と肩を落とした。今回も五輪のことが頭から離れないでしょう。2大会連続で悔し涙を流さないためには技術もさることながら、メンタルコントロールも重要です」(ツアー関係者)

その古江は2日目を終えて通算6アンダー16位タイ。国内大会のニチレイレディス初日の山下は2アンダー14位。竹田は首位に1打差の5アンダー3位と好スタートを切った。

パリ五輪とは無縁の渋野日向子は通算7アンダーとスコアを伸ばし首位と4打差10位タイと、優勝が狙える位置にいる。

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