「大使館に閉じ込められ、一人で練習」“北朝鮮のC・ロナウド”の消息不明だった3年間を先輩MFが暴露。韓国メディアは非難「ありえない衝撃的な措置」

一時、消えた存在となっていた“北朝鮮のクリスティアーノ・ロナウド”ことハン・グァンソンの過去を同胞の先輩が明かした。

韓国メディア『Xpors News』によれば、元北朝鮮代表のアン・ヨンハクは『CNN』のインタビューで、後輩について次のようにコメントした。

「ハン・グァンソンは中国駐在の北朝鮮大使館に閉じ込められて2~3年ほど一人で練習しなければならなかった。中国で閉じ込められていた期間、もう少し早く北朝鮮代表に戻って活動できなかったのか、それが残念だ」

2017年4月2日にカリアリで18歳にしてセリエAデビューを飾ったハン・グァンソンは、その1週間後に初ゴールを記録。翌シーズンにレンタルされたセリエBのペルージャでは、前半戦のみで7ゴールを挙げた。

そして、19年にカリアリからのレンタルでユベントスU-23チームに加入し、20年1月にユーベに買い取られるも、数日後にカタールのアル・ドゥハイルへ売却。だが、アル・ドゥハイルとの契約が解除された後は行方が分からなくなっていた。

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同メディアは「ハン・グァンソンが中国の北朝鮮大使館で一人で長い時間訓練しなければならなかった理由は新型コロナウィルスのためと解釈される」と綴っている。

「ハン・グァンソンは2020年初めにアル・ドゥハイルでプレーしていた。北朝鮮当局はコロナが世界的に蔓延すると、深刻な懸念として受け入れ、国境封鎖という極端な措置を取った。これによって海外で活動する北朝鮮労働者が行き来できなくなった。ハン・グァンソンもアル・ドゥハイルとの契約が解除された後、中国で個人訓練に専念することになったと見られる」

記事は「スポーツ界ではありえない衝撃的な措置がなされたのだ」と非難している。

3年近く表舞台から消えたハン・グァンソンは25歳となった現在、母国の4.25体育団でプレー。今年3月の日本戦(0-1)でもピッチに立っている。

空白の3年間がなければ、また違ったキャリアを描けていたかもしれない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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