「チャンスはある」10年ぶりメジャー制覇へ マキロイは3打差

マキロイは耐えて「69」。首位に3打差の2位で最終日へ(撮影/村上航)

◇メジャー第3戦◇全米オープン 3日目(15日)◇パインハーストリゾート&CC パインハースト No.2(ノースカロライナ州)◇7548ヤード(パー70)

メジャー4勝目を手にした2014年の「全米プロ」から、もう37回目のメジャーになった。ロリー・マキロイ(北アイルランド)は待望のタイトルから遠ざかってもう10年になる。2022年から直近10大会でトップ10入りは実に7回。2位が2回あり、そのうちのひとつが昨年の「全米オープン」だった。

精度の高いショットでピンを攻め立てた(撮影/村上航)

初日首位発進から2日目の「72」で5位に後退。ムービングデーは上がり3ホールで2ボギーをたたきながら、「69」で回った。「コースは荒れてきていて、いくつかのホールのピン位置はすごくトリッキーだった。カップまでは上りで、その先で下るパットが多かったので、タッチを合わせるのが大変だった」とパットに苦労しながら、後半14番の2打目でピンそば50㎝につけるショットを披露しスコアを伸ばした。

23位だった2014年大会以来、2回目のパインハーストはあらゆる技術を試してくる。「積極的に行くべきホール、守りに入るべきホール、ウェッジで狙えるホール、ピンを避けて攻めるべきホール。アプローチのテスト、パッティングのテスト…。ほかのどの大会よりも多く、精神面が試される」。心身ともにタフな消耗戦。通算4アンダーで3人が並ぶ2位に陣取り、逆転への態勢を整えた。

10年かかってメジャー5勝目なるか(撮影/村上航)

インタビューの直前、マキロイは首位を走るブライソン・デシャンボーの終盤のプレーをモニターで眺めた。「なにが起ころうとも、2打差、3打差…4打差であってもあした良いチャンスがあるはず」。望み通り、その差は3ストロークになった。(ノースカロライナ州パインハースト/桂川洋一)

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