ゆーずPARTY 稗原小で地域イベント 雑貨など26店にぎわい 川崎市宮前区

リクエストに応える大薗さん(左)

稗原小学校体育館で6月8日、地域交流イベント「ゆ〜ずPARTY」が開催された。

8回目となった今回は、宮前区にゆかりのある作家や近隣自治会、施設、団体など26ブースが出店。会場には小物や雑貨、焼き菓子などのブースが並んだほか、ステージでは音楽クイズやマジックショーも行われた。企画した、ゆ〜ずツクルブの部長・小浦千恵さんは「子どもたちのために地域の皆さんが協力して作るイベント。『つくる』を楽しみつなげていきたい」と話した。

世界に一つの切紙

立体切り紙アーティストの大薗一樹さん(29)=麻生区在住=のブースも人気となった。大薗さんは、1歳7カ月の時に小児がんの一種の血液疾患を発症。腫瘍による下肢のまひにより中学3年から車いすを使用している。切り紙は高校1年から自己流で始めた。これまで数百種類の作品を制作しており、イベントには同校4年生の総合の学習で切り紙を教えている縁で招かれた。「ピカチュウを作って」という児童の要望に対し、器用にハサミを使ってあっという間に作り上げた。ステージではバイオリンも披露。大薗さんは「忙しかったけど楽しかった」と話し、満面の笑みを浮かべた。

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