ソフトバンク16歳育成新外国人が9打席目にして初安打「気持ちよかった」次は「安打を2本」

打撃練習に取り組むアルモンテ

ソフトバンクの育成新外国人、デービッド・アルモンテ内野手(16)が、ようやく初安打を放ちさらに意欲を持って打撃練習に取り組んでいる。

3月に左股関節を痛めて5月29日のヤマエグループ九州アジアリーグ・宮崎との4軍戦(タマスタ筑後)で実戦デビュー。6月12日の同リーグ。大分戦(別大興産スタジアム)で初安打を放った。4試合に出場し、9打席目にしてようやく出た1本に「気持ちよかった。全然ヒットが出ていなかったのでうれしい」と振り返った。

185センチ、101キロ。ドミニカ共和国出身の遊撃手。持ち味は打撃で、そのパワフルさは本拠地でも見せている。5日にみずほペイペイドームであった中日との2軍戦。今季加入したドラフト7位の藤田悠太郎捕手(19)=福岡大大濠高=、育成ドラフト3位の佐倉俠史朗内野手(18)=福岡・九州国際大付高=、同4位の中澤恒貴内野手(18)=青森・八戸学院光星高=と一緒に2軍の練習に参加。フリー打撃では3人の誰よりもスタンドに運んでいた。「緊張は全くしていなかった。モチベーションがよかったから」と笑う。

15日のシート打撃では、松本晴投手(23)から2本の安打性の当たりを放った。森山良二リハビリ担当コーチは「16歳であれだけ真っすぐを捉えられるのは、大したもん」とうなる。森笠繁4軍打撃コーチは「日々成長しようと練習に取り組む姿勢が、いい方向に出ている」と目を細める。

「今、調子がいい。今度は試合で安打を2本打ちたい」。控えめで努力家の16歳が、一歩ずつ前進している。(浜口妙華)

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